みんなの相続相談所 回答集 / 贈与契約

口頭で合意した贈与契約は有効ですか?

有効です。

“【不要式の諾成契約】
口頭でも書面でも可。(書面によらない贈与は、その履行前であれば、いつでも取消し可能ですが、履行後は取消ができません。)”


贈与契約は、撤回できますか?

“贈与の形式によります。
書面により贈与契約が締結された場合、原則として、その贈与を撤回することはできません。
口頭により贈与契約が締結された場合、履行が終了していない部分について、各当事者は撤回することが認められています。”

“《贈与契約の撤回》
【書面による贈与】
各当事者は、原則として、その贈与を撤回することはできません。
【口頭による贈与】
各当事者は、履行が終了していない部分について撤回することが認められます。

理由として、一つに、贈与者が慎重さを欠いたまま軽率に贈与を行うことを防ぐためです。そして、その贈与意思が客観的に明確化されるのを待つことで、後日、贈与の証明が困難となる事態を回避するためとされています。”


「毎年子どもに100万円ずつ10年間贈与する」と契約し、毎年100万円ずつ贈与するのと、契約はしていないが、毎年100円ずつ贈与した結果、10年間に渡って贈与していたのでは、同じ贈与となりますか?

毎年100万円を10年と契約すると、定期贈与となり、贈与税が課税されます。

“【定期贈与】
毎年の判断で法的に有効な贈与を行えば結果的に同時期同額であってもその都度の贈与契約となるのでこれを定期贈与として課税されることはありません。
一方、契約による定期贈与(このケースでは、「毎年、子供に100万円ずつ10年間にわたって贈与する」と契約)の場合は「有期定期金に関する権利の贈与」として贈与税の課税対象となります。”